2005年3月
ブレーン/東京都写真美術館「明日を夢見て」
2004年11月から今年1月まで東京都写真美術館で開催された展覧会「明日を夢見て」は、19世紀後半から20世紀前半のアメリカのドキュメンタリー写真を紹介したもの。この展覧会のポスターは、ルイス・W.ハインの写真を使い、作家たちの名前を様々なタイポグラフィで表現した。「ベレニス・アボット、ウォーカー・エヴァンスなど著名な作家もいる一方で、あまり馴染みのない作家もいる。そのため誰かを立てるということではなく、みな並列にしました。それから、1900〜1950年代のアメリカの雰囲気を出すために、洗練されすぎず、未完成でルーズな感じのデザインにしたいと考えました」(グランツ 大溝裕)
それぞれの作家の書体は写真やプロフィールを見てイメージ。そらに名前の響きや字面を見ながら選んでいった。「あえて特殊なものを使ったり、文字に手を加えるのではなく、既成のものをそのまま使った方が当時の雰囲気が出るのではないか。そう思ったので、書体はそのまま、字間もあえて打ちっぱなしにしています。最初に文字を何となく置いた時に手貼りのような感じが出たので、レイアウトもそのまま、一発で決めています」モノクロで考えていたわけではないが、この場合、色を使わない方が表現が強くなると判断し、質感のあるOKアドニスラフにシルク印刷で黒い色をより強調している。その結果、さらに当時の雰囲気に近づいた。
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